前尾ハシル…?

 

2019年4月6日 私がその名前を初めて認識した日だった…。

 

ジャニーズアイドル横尾渉くんがジャニーズウェブにて毎日更新するブログ”わったー写真館”は、カメラが趣味の横尾くんが日常風景を切り取った写真一枚と長すぎず短すぎず重すぎず軽すぎずな二言日記を添えてくれるコンテンツなのだが

Instagram的お洒落ショットなど無く2019年現在はサムネイルがほぼ植物の緑で埋め尽くされ

文章はというと上京した一人娘の安否を自分のどうでもいい近状と何とも表現し難い絵文字が乱立するババア構文という圧で確認してくる田舎のお母さんと化している。

ごくたま気が向いた時にメンバーの盗撮や自撮りがチラっと公開されるあの塩梅も、生まれたばかりの姪の写真を送ってくる母親の周期に近い。

仕事で疲れて帰ってきて、暗い部屋の中で携帯を開いたら母親から鬼のような近状長文*1と何ともいえない絵文字顔文字のチョイス、そして不可解な句読点の乱立を見て田舎のカビ臭い布団の香りを思い出したことのある人は少なからずいるのでは?私含め横尾担はそれを自担のブログを読むことで毎日味わっているのです。

近状がどうでもいいとか書いてしまったが、オタク的には自担のどうでもいい日常を知れるというのはかなりどうでもよくないのでオタクとしても、一個人の娘・息子としても500円払えば大いに楽しめる。実家に帰らなくても、独り立ちできてなくても、横尾くんのブログを読めばもう旅費や一人暮らし代など浮いたも同然、そのままそのお金はキスマイに流そう。

最近はよく横尾くんからメンバー宮田くんへのどうでもいい個人的メッセージが添えられているのであたかも突然出来た顔の良い兄への伝言を母親からメールで頼まれる妹という、夢女大歓喜のシチュエーションが用意されている。そのまま心の中で架空の兄宮田くんにLINEを送ってあげよう。

 

そんな面白コンテンツであるわったー写真館2019年4月6日更新分である事件が起きた。冷静に考えると事件でもなんでもないのだが、一週間ほど経った今現在でも私の中では相当デカい事件として燃え上がっている。有料コンテンツなので文章を丸まんま載せることは不可能なので会員の方は今すぐバックナンバーを見に行ってほしい、いや、また冷静になってしまったが別に今すぐ見に行かなくてもいい…なんかトイレにいる時とかでいい…。

その日はメンバーである藤ヶ谷くんが主演を務めるドラマ「ミラー・ツインズ」の放送日であった。いつも他のメンバーのお仕事へのねぎらいが敏感な横尾くんはきっと何か普及しているだろう…とサムネイル植物園、もといわったー写真館を覗いてみた…がそこに横尾渉はいなかった。

 

そこでミラー・ツインズの初回放送を宣伝していたのは 太輔担No.0…ではなく太輔担一番下っ端 前尾ハシル だった。

 

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・誰?

突然出てきた新キャラクターに戸惑いを隠せないオタク。とりあえずお前は誰だ?

彼氏の家に遊びに行ったら突然全く知らない人が普通にそこで暮らしてたみたいな気持ちになった。恐怖もあるが知らない物体が何の気なしに行動しているため、若干面白くなってきてしまったみたいな気持ちもある。ツッコミどころは多々あるがマジで誰?、これに尽きる。

・その名前何?

Twitterでまとめていた方もいらっしゃったが、横尾くんは最近自分の名前でアナグラムすることにちょっとハマっていた節がある…。その筆頭となったのが亀梨くんが野球大会で投げかけた「たーてーお、たーてーお」という野次である。しかしここで一つ考えたい。もし仮に前尾…という苗字いじりは思いつくとして渉という名前からいきなりハシルにいかなくないか?きっとワタル⇒?⇒ハシルのように何かステップを踏んでからじゃないととてもではないけどいきなりそこまで飛躍するのであろうか…。所説では自分のお兄さんの名前をワンクッション挟んで生まれたのがハシルというものもあるが、真相は闇の中である。まず何故前を走っているのだろうか、次の疑問にも通ずるがミラー・ツインズの番宣の為に生まれた命なのに全く関係がない。とりあえず誰なんだ、まだわからない、苦しい。

・下っ端なのに前を走るな

太輔担No.0と一度は名乗るものの実は太輔担の中では一番下っ端らしい前尾ワタル。なのになんでこんな偉そうな名前なのだろうか。実はNo.0なことを隠して下っ端に徹しているのだろうか…そんな前を走っていたら尚更バレるのではなかろうか…そもそも前を走っている…のか…?名前だけじゃないのか…?わからない…何も…。

・そもそも本当に藤ヶ谷担なのか?

初っ端太輔担という名称マウンティングとってくる前尾ハシルだがコイツそもそも藤ヶ谷担なのか?冒頭ミラー・ツインズの話をしている時、「ミラー・ツインズが今日から(?)ですね」と書いているのだが (?)←これ何? 不確定情報のままブログに載せたのか?古参マウンティングをとってくるわりには自担の主演ドラマ放送日わかってないのかよ…いや、ダメ…人のオタクスタンスにケチつけちゃ…でも…専ニクで呼ぶのにドラマ違法配信で見るタイプだ…や、やだ…。

・ビジュアルビジョンが全く見えてこない

今までキスマイ達が言葉だけで生み出してきたキャラクター…例えばここではバースデーモンにしましょうか。バースデーモンって、あの宮田くんの声と動きだけでなんとなくゴレンジャイドクロ仮面みたいなんだろうなあ…ということはブレあれど思うじゃない。

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こういう路線じゃない。でも前尾ハシル、視覚情報以外は藤ヶ谷担の下っ端という強烈設定を持っているのに何もビジュアルイメージが湧かないんですよね。そもそも前尾ハシル、絶対横尾くんのビジュアルではないじゃん。そこが「誰?」感を生み出しているんだろうか…。

 

横尾渉従来のギャグセンスとはズレたピッチング

そもそも私が言いたいのはこれでして。もちろん横尾渉というアイドルはめちゃくちゃに面白い、面白いけどこの面白いというのはオタクからアイドルへの知識欲とか好奇心が湧くということでシンプルにお笑いやボケの技術力はあんましない。横尾渉というアイドルのお笑いというのはカテゴライズするとシュール漫談のような面白さだ。芸人でいうとつぶやきシローふかわりょうなのだ。ポンコツキャラとか、キレキャラとか今身体いっぱいにため込んでいるのは単純に起爆装置であり、外野…メンバーや中居くんや最近だとサンドさんの着火によって大爆発する、それだけなのだ。

だから横尾くん単品で放つテレビ用に作られていない、人間本来の面白さというのはどうしてもシュールで見ている側代表のオタクも「グフ…グフフ…」とほくそ笑む程度の笑いなのだ。それがどうだろう、前尾ハシルは完全に原西の爆発力があった。芸人に詳しくないので「それは違う!」と突っ込まれたらアレなのですが…だって私あんなに笑ったのたぶんキュアゴリラ見たとき以来だよ。彼を応援してきて表面上の面白さや楽しさ、セールスポイントは知り尽くしたと思っていたのだが いつもバントだと思っていたのにこんな打撃ヒットホームランを出せる男だとは知らなかった。ああなんて面白いんだろう横尾渉

 

 

この日の写真館、喫茶店で友達と読んでいて わったー写真館ってそもそも言葉の意味をそんなに深くとらえず、毎日の更新に有難みを感じながらするーっと読むものじゃないですか。いやそうなんだよ。そう読むもの。だから最初するーっと読んで、なんにも思わず友達に見せたら彼女が眉間にシワよ寄せて「前尾…誰…?」って言ったの。

そしたらおかしくなるほど笑っちゃって。

普通ね、こうやって好きのバロメーターがおかしくなるというか。そういうのってもっとドラマチックでときめきに満ち溢れてると思うのよ。ものすごい人間的に好きな発言をしていたとか、現場でプロ根性みせたとか。

私結構横尾くんへの気持ちとか想いとか人間の感情のギリギリまで溜まってたと思ってたんですよ。もういけるとこまでいった、と思ってたんだけどこれ見た瞬間に私の感情の横尾くん好き好き♡ケースが一気に木端微塵になってびっくりした。いやなんでこんなクソほど謎などうでもいい日記で好きの度合い超えなきゃならんのだ???凄い速度で迫ってくる横尾くんの面白さグングニルに突き刺されながら腹から血を流して私、笑ってた。びっくりして笑ってたし単純に前尾ハシル謎すぎて笑ってたしとにかく、ずっと笑ってた。

 

こんなくだらないことでオタクとしてまた一皮むけるとは思わなかった。

いやー、知ってたけど、横尾渉さん、全世界のアイドルの中で一番面白いです。

ソースは2019年4月6日のわったー写真館。

 

 

本人多分もう言ったことも忘れてんだろうな、そこが一番好き。

 

 

*1:ex:家の裏の佐藤さんちの孫の卒園式が終わりました、親戚のタケルくんが飛行機が苦手で帰ってこれないらしいわよ、パッチワークのデザインが決まらない…等