「ジャニオタになる前は宇宙人のオタクをしていました」

※ジャニオタ向けに書いている記事ですが、もしドルステ民の方が見にきてくださっている場合、このブログはAWをぶっ壊しまくってるので注意してください。

 

ジャニオタ…ジャニーズとはオタク世界の中でもかなり国のような規模感なので、幼少期から姉や母親からの英才教育を受けジャニオタになった人、学生時代の流行りにのって今もジャニオタな人。そして私のようにある程度の年齢になってからいきなり転げ落ちる人もいます。*1

そしてそのような人は大体、ジャニーズにたどり着くまでに何かしらのオタクをやっていた人が多いです。事務所の俳優やアイドルやアーティスト、アニメやゲームなど…かく言う私も元々二次元のオタクだったので、オタクとのエピソードトーク座談会で「お姉さんはジャニオタになる前なんかハマってたんですか〜?」と聞かれることに対して「あ、宇宙人のオタクをやっていました〜」といきなりキマってんのか?みたいなことを言っても特に不思議に思われないのです。

 


二次元だったらね。

 


私は、ジャニーズ…Kis-My-Ft2一本の道にいく前にとある三次元のアイドルを推していました。名前を「CHaCK-UP(チャックアップ)」と言います。もしかしたら、若手俳優界隈を通ってきた方なら聞いた事があるかもしれませんが通ってなかったら聞いたことも無い名前だと思います。

 

 

(1人諸事情でいない)

 

 


「CHaCK-UP~銀河伝説~」-CHaCK-UP

 
これはデビューソングのMVなのですが…ちょっと待って、帰らないで!見た目がドギツイからって帰らないで!!!!!

 

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ここ何を見せられてるの?って感じでウケるな。

 

ええ、そうなのです。宇宙人なんです。彼ら。各星からそれぞれ集まり、地球のみんなを幸せにするために集まった宇宙人アイドルなんです。基本的に彼らはスペースシャトルに乗って宇宙を移動しており、地球に定期的にライブに来ています。だからライブのMCも「〇〇は操縦席で寝泊まりしているから心配」だとか「それぞれの星の常識と地球の常識の照らし合わせ」だとかになるんです。オタクは「チャーム」という名前がついています。

なんだか道端で声をかけられてファミレスに連行されて分厚い教本を渡されて「今、幸せですか?」って聞かれてる気分になってきたでしょう?私もです。

 


カルト的な話になってきた。

 


そもそも何?

ジャニオタ向けに書いているのできっとセブンオーダーのオタクの人も少なからず見てくれてるのかな?と思うのですが、若手俳優界では知らない人はいない制作会社ネルケプランニングによる「アイドルステージ」という企画の一環です。そう、概念的には舞台作品です。他にも歴代沢山アイドルがいるのですが(他のグループのファンでもあります)、今回は割愛。

 


「アイドルステージ」はどのアイドルも

  1. 一幕がアイドル達の舞台裏お芝居、二幕がそれを乗り越えたあとのライブ。
  2. そのアイドルを演じている俳優さんとアイドルは基本「別人(友人)」という設定。

という特徴があります。

 

 

①に関してはざっくり言うとえび座みたいなことですね(ざっくりしすぎ)

問題は②なのですが、思い浮かべられる近しいものはテーマパークで働くキャストさんです。パークにいる間は“キャスト“として役を演じるように若手俳優の方たちもそれはまあ舞台ですので、アイドルを演じています。ですが、ここからがこのアイドルステージの醍醐味、隠し味、カレーに入れる5円チョコと言っても過言ではない部分なのですが。

 

基本的に演じていらっしゃる俳優さんとアイドルは友人関係にあり、俳優さんがライブを見にきます。

 

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意味わかんないよね!?そんな目でみないで…いやでも本当なんですよ!Twitter*2でも二人で話してたりするし!アイドルがライブをやっている時、お友達である俳優さんは見に来てくれているんです!

「でも俳優がアイドルを演じているんでしょう?」はい!!!!!!!!

…これには深いルールと言うか、このコンテンツを最大に楽しむことが出来る要素でもありますし訳がわからなくしている要素でもあると思うのですが、オタクは俳優がアイドルを演じていることを知らないという設定で現場に座っているのです。それが俳優のオタクだとしてもね。

先ほどもテーマパークのキャストさんの話を例に挙げましたがそんな感じです。要するに夢の国、普段は芝居をしている好きな俳優によく似たアイドルがキラキラ歌って踊って…。

 

キス担だけにわかる説明をすると「ジョッシー松村*3単独コンサートが決まり、公演中はオタクはニカをジョッシーと扱う。ニカログには「やっほ〜‼️今日は、ジョッシー松村さんのLIVEに行ってきたよ😆✌️」と毎公演書いてある」って感じ(長)。えびの塚リカちゃんなんかはもうそれの先駆けって感じですよね。オタクもコンサートでリカちゃんに向かって塚ちゃんの名前を呼ぶ人は少ないですし。2.5次元舞台とはまた違う感じ。

 

このシステムはアイドルステージ…通称・ドルステではAW(アナザーワールド)と呼ばれていて、運営もこれを推奨しています。大人の全力のごっこ遊びなのです。もちろんキャラ設定は当て書きなどではないので握手会ではアイドルのまま対応しなければなりません。

CHaCK-UPの私の推し、天王星人★レイはグループのリーダーであり、クールでファビュラスな天王星の王子様なのに対し、中の人である俳優さんは少しぽゃぽゃ…とした方なので接触の時とかめちゃくちゃ大変そうだ…と思いながら私はいつもそのファビュラスすぎる顔面を凝視して帰っていました。

 

左の爽やかBOYが木星人★ジュジュさん、右の褐色の美青年が天王星人★レイさん

 

結果的に彼らの俳優としての力量がすごいため、完全な別人として扱うことになんの違和感もないためAWは成り立っていました。俳優には興味ないのにアイドルはめちゃくちゃ好き!みたいなオタクめちゃくちゃいたもん。セールス的に考えると俳優側に確実に固定オタクがつく分けじゃないからなんだかそう考えると難儀なコンテンツだなぁ…。

かくいう私も特に中の人の熱烈な追っかけというわけではなく、あくまでも彼らが演じるアイドルのオタクという感じでした。だから俳優くんに対して好きという気持ちもあれど「レイ様を生み出してくれて、感謝…!」という気持ちで彼の単独舞台には行ったりしていました。お布施ですね。

ここらへんはアニメのキャラクターのオタクと声優との距離感に近いかもしれない。

 

何がそんなによかったの?

・オタクスタンス的にやりやすかったよね

いろんな界隈を巡ってきて私自身のオタクスタンス的に「好きな対象はかなり偶像的がいい」というものがありまして。となるとAWというものはあくまで物語の中に私たちが入っている…されどライブなどでのオタクとアイドルの繋がりは架空ではない。というなんともニッチな部分がこれめちゃくちゃ気持ちいいんですよ。

先ほども普及した通りドルステには他にも先輩アイドルや後輩アイドルがまだまだいるんですが、設定がぶっ飛びすぎているのがCHaCK-UPでした。だから普段ジャニとかアイドルとかに「いまごろ何やってるのかなあ」とか「どこで飲んでるのかなあ誰といるのかなあ」など少しのプライベート想像がCHaCK-UPだと「レイ様、今頃金星のお花でも摘んでいるのかなあ〜」とか「また作業しながらスペースシャトルのコックピットで寝てるのかな🥺」という想像になるわけです。健全でしょう(特殊なだけ)

“存在するけど存在しない“これは大分オタクとしての負荷がないので楽チンにオタクしてました。

 

・曲が普通によくてウケるよね

こんなぶっ飛んでるのに曲がいい。え!?曲いいの!?ってなったでしょう?曲、いいんです。なぜか知らんが…。

 

なんと、こんなに訳わからんコンテンツなのに何故かApple musicにあります。アイドルステージで検索すると何件か出てきますので良ければ…。

その中でもCHaCK-UPの曲でオススメなのが、また出てきますが私の推し天王星人★レイ様が歌う無重力LOVE」というソロ曲なのですが。もうタイトルがキマってるよね。皆さん、トンチキ曲好きでしょう?この間エイトの番組でヒャダインが鼻息荒くトンチキ曲を語っているのを見てやはりトンチキ、全オタクが愛するコンテンツ…と確信したのですがこの曲はトンチキすぎて現場で聴くともはや電子ドラッグみたいなんですよね。

 

(当時)平成なのになんだこの音…あと二番の歌詞のアインシュタイン敗北宣言」ってもうパワーワードとかなんてそんなぬるい言葉で表してはいけないですよね。その後に「俺らの出会い過去に無い理論」と続くのであ〜アインシュタインは俺らの出会いに敗北宣言🙌したんだな〜と分かるのですが、それにしても愛の力で偉人を敗北させるなんてさすが天王星人と言ったところでしょうか。初披露の現場に居合わせたのですがペンライトを持ちながら必死に「アインシュタイン敗北宣言」の部分を強くメモ帳に書き殴っていたのを鮮明に覚えています。 

今調べてみたらこれを作詞したうえのけいこさんは初代H×Hのキャラソンの作詞も手掛けている方でした、ハンターから天王星人の作詞まで…存在がアナザーワールドのような作詞家さんですね。

 

このようにトンチキ曲もあれば爽やかユニットソングや自己紹介曲、ジャジーなセクシー曲など種類は豊富です。曲が好きじゃ無いとなかなかオタクが続かないオタクにとってCHaCK-UPのバラエティ豊富な楽曲はモチベーションでもあったんでしょうね、後めちゃくちゃにコールがあって覚えなければという使命もありました。嗚呼、現場主義の辛さ。

余談ですがこの間友人と通話をしながらCHaCK-UPの曲をかけていたら「めっちゃいい曲じゃん、何かけてんの?」と聞かれたので調子こいて大量にかけまくっていたら「どれもいいんだけどアイドルとしての信憑性がなさすぎて9太郎が語る爽快パンチングラインくらいの規模で聴いてる」と言われました。

 


【9太郎】「爽快パンチ(7人ver.)」Music Video(リップシーン ver.)

 

確かに爽パンの方が信憑性あるのかもしれません…人間だし…。

 

他にも舞台として普通に面白かったり、狭いからファンサという概念を改めて学んだり、シンメがあったりとか…たくさんアイドルオタクとして学んだ現場でした。

しかし、 アイドルステージというのは終わりがあるものというレッテルがあります。

 

また余談なんですが私がよくTwitterでする前現場のオモロオタクの話は大体ここで起こった出来事の話で、私が十八番くらい話している「前列にカスタネットを持ち出してライブ中連打、後日運営から「楽器類の持ち込みは禁止」と見たこともない御触れが出される」というのはここの現場であったことでした。みんな面白いくらい見た目が過激だったけどほとんどいい人だったよ。

 

数年CHaCK-UPを生でみていない話

 

普通のアイドルと違って彼らは俳優が演じているわけです、仕事状況によっては一生は活動できません。

そうなると残酷なことに俳優自身が有名になればなるほど、アイドルに割く時間は自ずと取れなくなりライブに出れないということが多くなっていくのです。このシステム本当に残酷で俳優…中の子たちには多く飛躍して貰いたい反面もっとアイドルをしてほしい…アナザーの世界をいつまでも見せて欲しい!というオタクの葛藤が始まるのです。

 

特に俳優とアイドルを切り離していたオタクにとっては大打撃です。

当時でいうと若手俳優の登竜門と呼ばれるミュージカルテニスの王子様・通称テニミュをはじめとして刀剣乱舞やハイキューやA3…皆様々な役に抜擢され、一人ずつライブから姿を消していきました。嬉しい反面胃が痛くなる出来事です。

最初に休止をしたメンバーは推しのライバルのような子で、私は握手会で天王星人の前で大号泣するという失態を犯したことがあります。恥ずかしすぎる。

 

そしてとうとう2018年2月を最後に生身の現場は途絶えました…。*4しかもそのライブも3人だけやった…。

推しのレイ様は、最後までライブをし続けたメンバーでした。だから私は2018年で済んでるけど他の推しの方はもっと見れてないのよ…急にいなくなるとかジャニーズJrか?(泣)

 

先輩グループで苦渋の決断で活動休止を選んだグループがあります。


空に落ちる idol ver. -プレゼント◆5

プレゼント◆5。みんな、それぞれのお仕事が増えて、ライブが出来なくなり、ズルズル続けるより前に皆で出した決断。今ハイローとかではちゃめちゃ有名になった佐藤…司くん…にめちゃくちゃ似てるアイドルがセンターのグループでした。余談ですが私は黄色推しでしたが今冷静に考えるとが好きだったという気持ちにもなってきました、別れてから気づく彼女の大切さをかみしめる男みたいでキモいですが…。

 

まだまだ続けて欲しいファンもたくさんいると思いますし、私もその一人です。

ですがせめて、彼らのように幕引きをさせてあげて欲しいというのも一心です。

まためちゃくちゃ余談なんですが上記のプレ5さんにもライバルグループがいて私はそこの大大ファンだったんですがここも音沙汰ないんですけど調子はどうだネルケプランニング〜!?(ネルケプランニングに意義を唱える櫻井翔)

 

 

難しいかもねえ、テレビや映画に引っ張りだこになった子もいる、大人気2.5次元俳優になった子もいる、「アイドルに永遠なんてない」なんてよく言いますが、しかし夢は覚めるものなのです。

 

#声に出すの大事

 

CHaCK-UPのスタッフブログは途絶えてしまいましたが、Twitterは動き続けていました。ブログサイトのサービス終了が発表されても、それを新しいブログに移してくれている人がいました。何件もの特別配信、サブスクへの移行、どれもスタッフさんやプロジェクトが稼働してなければ出来ないことです。

そして #声に出すの大事 このタグ。俳優くん自らが公式に声をあげるという意味で作成されたタグです。斎藤工テニミュのこと白歴史って呼んでくれた時くらい革命的でした。

 

 

で、何で今更ブログを書いているのかという話なんですけど。今dアニメストアで6月末までアイドルステージコンテンツがほとんど全て見放題なんですよ。

CHaCK-UPはもちろん先ほど話に出したプレゼント◆5や後輩グループのアンプラネット(ココも宇宙人)など、全部見放題。いつもDL販売をしているDMM.comだと1,000円以上してしまうので、400円で全部見れるってかなりすごいことなんですよね。

 

普段このようにあからさまダイレクトマーケティングなどは書かないんですが、今少しでも声が必要なコンテンツにちょっとでも恩返しが出来たらなあと思いながら書いています。

 


【CHaCK-UP】 Big★Bang ドルフェス2015 ver.

 

YouTubeでも何件かライブ映像が見ることができます!メンバー紹介などはwikiとか他の方のブログを探せばたくさん出てくるかと思います。

 

私はこのブログを書き終わったらTwitterアカウントにログインしない予定なのですが、もしこれらのことについて気になったフォロワーなどがいらっしゃいましたらマシュマロかDMまで来てくだされば何でも答えますのでお気軽に。

 

 

「アイドル好き〜?」「アイドル最高〜?」

これはアイドルステージ伝統のライブ開幕前のコールアンドレスポンスです。

彼らで男の子のアイドルを初めて推した私、ジャニオタの基盤だっていつもココにあります。

 

声に出してよかった〜!って思えるような、また素敵なステージが地球で見られますように!

 

 

※2020/6/12 ハッシュタグが俳優さん本人の発信&プレ5が活動休止という情報を頂きましたので更新させていただきました、勉強不足ですいません…!

*1:こういう人は大体思春期時代にジャニーズ苦手意識あった人が多いですね

*2:アイドルステージ公式のTwitterと俳優本人のTwitter

*3:キスマイ二階堂高嗣さんが扮する美女のチアガール、美脚

*4:プロジェクションマッピングのライブはごくたまにありました